早速ですが、クイズです!
「亀戸」
これ、どう読めますか?
正解は…
「かめいど」と読みます。
これは東京都江東区にある実際の駅名ですが、初見では「かめど」と読んでしまいがちです。地元の人ならすぐに読めるかもしれませんが、他県の方には少し難しいかもしれません。
このように、東京都内には一筋縄では読めない「難読駅」が数多くあります。普段利用している駅も、改めて見てみると「これ、どう読むんだっけ?」と思わされることもあるでしょう。
今回はそんな東京都の難読駅名を盛りだくさんの28個ピックアップして、その由来や歴史も交えながらご紹介します。
あなたはいくつ読めるでしょうか?
クイズ感覚で楽しんでくださいね♪
それでは、さっそく見ていきましょう!
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中央・都心エリアの難読駅
東京都の中心部には、古くからの歴史を持つ駅や、現代のビジネス街にある駅が多数存在します。馴染みのある名前も多いですが、実際にどう読むのか悩んでしまう駅も少なくありません。このエリアでは、伝統と現代が交差する場所ならではの、意外な難読駅名をご紹介します。どれだけ読めるか挑戦してみましょう!
霞ヶ関駅(東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線)
一瞬「きりがせき?」と読んでしまいそうですよね。
正解は「かすみがせき」です。
霞ヶ関は、日本の政治の中心地であり、官庁やビジネス街が立ち並ぶ地域です。その名前は、霧がかかった様子から名付けられたと言われ、江戸時代から続く由緒ある地名です。
霧(きり)と霞(かすみ)の違いは?
霞は気象用語ではありませんが、空気中に小さなちりやけむりのつぶなどがたくさん浮かんでいて、白っぽく見えることをまとめてこう呼んでいるようです。
これに対して「もや」と「霧」は、主に空気中の水蒸気が細かい水てきとなって浮かんでいる状態をこのように呼びます。
九段下駅(東京メトロ東西線・都営新宿線)
「くだんげ?」と間違えそうな駅名です。
答えは「くだんした」。
九段下は、靖国神社や日本武道館に近い駅で、イベント時には多くの人々が訪れる場所です。駅名の由来は、九段坂の下に位置することから名付けられています。歴史的に重要な場所として知られていますが、読み方が少し意外で初見では間違えやすいですね。
御茶ノ水駅(JR中央線・東京メトロ丸ノ内線)
これはなんとなくわかったんじゃないでしょうか?
実際は「おちゃのみず」と読みます。
この駅名は、江戸時代にこの近くの湧き水が将軍家の茶を入れるために使われたことが由来です。現在は学生街として賑わい、医療や教育機関が集まるエリアとなっています。比較的広く知られた駅名ですが、意外と読み間違えることが多いです。
清澄白河駅(東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線)
「せいちょうはくが?」
なわけありませんよね。
正解は「きよすみしらかわ」です。
この名前は、清澄庭園と白河藩主であった松平定信に由来しています。近年はおしゃれなカフェやギャラリーが立ち並び、アートと自然の融合を楽しめるエリアです。歴史を持ちながらも、現代の流行に敏感なスポットとして注目されていますが、駅名は少々難解です。
馬喰町駅(JR総武線快速)
「うまくいまち」ではありませんよ。
正解は「ばくろちょう」です。
この駅名は江戸時代に馬の取引が盛んだったことから「馬喰(ばくろ)」と呼ばれるようになり、その商人たちが住んでいた地域にちなんでいます。現在も繊維問屋街として賑わっており、商業の中心地として知られていますが、読み方で迷う人が多い難読駅の一つです。
巣鴨駅(JR山手線)
こちらはちょこちょこメディアでも取り上げられるのでご存じの方も多いはず。
正解は「すがも」です。
巣鴨は「おばあちゃんの原宿」として有名で、多くの年配の方々が集まる巣鴨地蔵通り商店街が特徴的です。
茗荷谷駅(東京メトロ丸ノ内線)
「めいがや?それとも、みょうがや?」と悩んだ方も多いのでは?
実は「みょうがだに」と読みます。
この駅名は、かつてこの地域に茗荷(みょうが)が多く生えていたことに由来します。現在は住宅街として発展していますが、駅名には自然の豊かさが残る古風な雰囲気が感じられます。意外と読みにくいので注意が必要です 。
押上駅(東京メトロ半蔵門線・都営浅草線)
「おしうえ?」と読んでしまう人もいるかもしれません。
実は「おしあげ」と読みます。
押上は、東京スカイツリーの最寄り駅であり、観光客が多く訪れるエリアです。江戸時代から使われている地名で、スカイツリーの建設によってより有名になりました。
猿江駅(都営新宿線)
ちょっとやさしめのやつも挟んでおきましょうか。
実はそのまま「さるえ」と読みます。
江東区にあるこの地名は、江戸時代に存在した「猿江川」に由来します。猿がこの地に多く住んでいたわけではなく、地名の由来は水運の発展に大きく関わっています。
王子神谷駅(東京メトロ南北線)
「おうじかみたに?」と読みそうですね。
実際は「おうじかみや」と読みます。
この駅名は、王子神社にちなんで名付けられたもので、神社があることから「神谷(かみや)」と名付けられました。歴史ある神社の周辺に広がる静かな住宅街で、地元の人々にとっては親しみのある場所です。
亀戸駅(JR総武線)
冒頭で出てきましたね。
正解は「かめいど」と読みます。
亀戸駅は、江東区に位置する歴史ある駅で、特に亀戸天神社が有名です。天神社は学問の神様である菅原道真を祀っており、毎年春には美しい藤の花が咲き誇る「藤まつり」が多くの観光客を引き寄せます。この地名の由来には諸説ありますが、江戸時代には「亀の形をした石」が祀られていたことに由来するとも言われています。地元の人には馴染み深いですが、他の地域の方には「かめど」と誤読されることも多い難読駅名です。
荏原中延駅(東急池上線)
「えばらなかのぶ?」とスムーズに読めない方もいるかもしれません。
正しくは「えばらなかのぶ」と読みます。
荏原中延駅は、東急池上線沿いに位置し、品川区にあります。「荏原(えばら)」は、古くからこの地域に使われていた地名で、武蔵国荏原郡に由来しています。「中延(なかのぶ)」は中延地区を指しており、駅周辺は静かな住宅地が広がるエリアです。名前は長めですが、地元の人々には親しまれています。
西東京エリアの難読駅
西東京エリアには、住宅街が広がる一方で、自然や歴史を感じられる駅名が多くあります。都心から少し離れたこのエリアでも、日常の中で見落としがちな読みづらい駅名がいくつか存在します。駅名の由来や地域の特徴を知ることで、さらにこのエリアを楽しむことができるでしょう。
九品仏駅(東急大井町線)
「きゅうひんぶつ」と読みたくなる駅名ですが…
実際は「くほんぶつ」です。
浄真寺に安置された九体の仏像に由来するこの駅名は、仏教の教えに基づく地名で、歴史的な背景を持っています。落ち着いた住宅街にあり、浄真寺の静かな境内が訪れる人々を魅了します。仏教用語がベースになっているため、正しい読み方を知る人は少ないかもしれません。
舎人駅(舎人ライナー)
一見「しゃじん」や「しゃにん?」と読んでしまう人が多そうです。
こちらは「とねり」と読みます。
古代の律令制度で「舎人(とねり)」とは皇族に仕えた役人を指していました。この駅名も、その歴史的な役職から名付けられたものです。現在では、東京都の新しい交通手段である舎人ライナーの沿線にあり、都市化が進むエリアです。
等々力駅(東急大井町線)
「とうとうりき」と読んでしまう方が結構いると思います。
実際は「とどろき」です。
正に”おどろき”ですよね。(しょうもない)
この駅名は、近くにある等々力渓谷に由来しており、「轟く滝の音」を表す言葉です。自然豊かなこのエリアには、東京では珍しい渓谷があり、都会の中でリフレッシュできる場所として知られています。名前の響きに歴史や自然の力強さを感じさせます。
東雲駅(りんかい線)
「とううん」なんてそんな簡単じゃありませんよ。
正解は「しののめ」と読みます。
この駅名は「夜明け」を意味する古語から来ており、昭和に埋め立てられた土地に対する希望を込めて名付けられました。近年は再開発が進み、モダンな建物が立ち並ぶエリアになっていますが、古風な名前が地域の歴史を感じさせます。
芦花公園駅(京王線)
「あしはなこうえん」で合ってるかな。
ブッブー(不正解)
この駅は「ろかこうえん」と読めます。
この駅名は、明治時代の文豪・徳冨蘆花に由来し、近くには蘆花恒春園が広がっています。静かな住宅地として人気のあるエリアですが、「ろか」という響きが独特で、多くの人が最初に読んだときには戸惑うことが多いようです。
百草園駅(京王線)
「ひゃくそうえん?」と思いがちですが…
実は「もぐさえん」と読みます。
「百草(もぐさ)」とは、艾(よもぎ)のことで、かつてこの地域でよもぎが多く採取されていたことが名前の由来です。駅周辺には、江戸時代に作られた日本庭園があり、四季折々の美しさを楽しむことができます。「もぐさ」とは馴染みが薄いため、初めて見ると読みにくい駅名です。
庚申塚駅(都電荒川線)
検討もつかないという方も多いのはないでしょうか。
正解は「こうしんづか」です。
庚申信仰に由来する駅名で、庚申塔が立っている場所です。庚申とは干支の一つで、古くから日本で信仰されていた思想に基づいています。都電荒川線の停留所で、下町情緒が感じられる場所ですが、意外と知らない人には難しい駅名です。
新馬場駅(京急本線)
「しんばば」で間違いないよね?
ごめんなさい。
正しくは「しんばんば」と読みます。
江戸時代、この地域には馬を訓練する場所があり、「馬場(ばば)」が「しんばんば」と変化して現在に至ります。読み方がユニークで、歴史を感じさせる名前です。初めて訪れる人にとっては混乱しやすい駅名ですね 。
多摩・郊外エリアの難読駅
自然豊かで落ち着いた雰囲気が魅力の多摩・郊外エリア。ここには、歴史的な背景を持つ駅名や、地形にちなんだ独特な名前の駅が点在しています。都会の喧騒から離れたこのエリアでは、見慣れない漢字を使った難読駅名が意外と多いことに気づくかもしれません。自然とともに、駅名にも注目してみましょう。
青梅駅(JR青梅線)
こちらは「あおうめ?」と思いますが、それでは普通すぎます。
実はこれで「おうめ」と読みます。
青梅は、古くから梅の名産地として知られ、その梅にちなみこの名前が付きました。自然豊かなエリアで、アウトドアを楽しむ人々に人気があります。特に春の梅の時期には、多くの観光客が訪れる場所です。
福生駅(JR青梅線)
「ふくせい?ふくしょう?」と悩んでしまいますよね。
正解は「ふっさ」です。
福生は、横田基地がある国際的なエリアで、地元にはアメリカ文化が根付いています。地名の由来は、平安時代にこの地域にあった寺院「福生院」から取られたものと言われていますが、読み方が独特なため、初めて見ると戸惑う駅名です。
軍畑駅(JR青梅線)
「ぐんばた?」と読んでしまいがちな駅名です。
実は「いくさばた」と読みます。
この駅名は、かつてこの地域で戦(いくさ)があったことから名付けられたとされます。駅周辺は自然豊かな環境にあり、ハイキングコースやキャンプ場が近くにあるため、週末には多くの自然愛好家が訪れるエリアです。読み方が独特で、誤読しやすい駅名の一つです。
是政駅(西武多摩川線)
是正(ぜせい)という言葉がありますが、似ても似つかない読み方が答えです。
正しくは「これまさ」と読みます。
是政駅は、多摩川線の終点で、名前は鎌倉時代の武士「是政太郎」に由来しています。駅周辺は自然に囲まれ、静かな住宅街として知られていますが、初見で正しく読むのが難しい駅名です。
玉川上水駅(西武拝島線・多摩都市モノレール)
少し簡単だったかな?
その通り「たまがわじょうすい」と読みます。
江戸時代に作られた上水(飲料水)路がその名前の由来で、現在も緑豊かな自然が残るエリアです。上水沿いには散歩道が整備され、地元の人々が自然を楽しむ場所として親しまれています。
東伏見駅(西武新宿線)
「ひがしふくみ」ではありませんよ。
正解は「ひがしふしみ」です。
この駅名は、伏見宮家に由来します。1927年に東伏見稲荷神社が創建され、地域の名前もそれにちなんで「東伏見」となりました。西武新宿線沿いにあり、近くには武蔵野の豊かな自然が広がっていますが、初見では「ふくみ」と読まれてしまうこともあります。歴史的背景を知ると、より深い意味が感じられる地名です。
小作駅(JR青梅線)
「こさく?おさく?」と読み方を迷う方も多いのでは?
正解は「おざく」と読みます。
小作駅は、東京都青梅市にあるJR青梅線の駅です。かつてこの地域は水田や畑が広がっており、「小作(おざく)」という名前も土地の利用形態に由来しているとされています。駅周辺は、自然豊かな環境が広がり、青梅や奥多摩への観光の拠点としても知られていますが、読み方を間違えやすい駅名の一つです。
まとめ:東京都の難読駅名
東京都内には、読み方が難解な駅名が多く、その多くには興味深い歴史や文化が隠されています。
次回、東京を訪れる際には、これらの駅名に触れて、その背景に思いを馳せる楽しみも見つけてみてください。
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